サーバーも自分で借りる?ホームページの始め方

2021年 1月 8日
始めるならどちら?サーバー自前かホームページ作成サービス

自分のビジネスやブログ、履歴書までサイトを持つ便利さは計り知れません。特にソーシャルディスタンスを取らなくてはいけない現在、オンライン上での存在価値はどんどん増しています。まだホームページを作ろうか迷っているあなた!以下に当てはまればぜひこの記事を最後まで読んでみてください。これからどうすればいいか見えてくるかもしれません。

  • 何か事業をしていて(オンライン、オフライン関わらず)集客したいと考えている。
  • 自分の会社や事業について基本的な情報(営業時間、サービスや商品の内容など)を自分の知り合いに提供したい。
  • まだ事業を始めようとは思っていないが、オンラインでのポートフォリオ(履歴書)で自分の作品や知識を発表したい。

「自分ブランド」を構築して仕事の可能性を広げるには、自分自身の存在をちゃんと世界に知らしめることが必要です。将来的に副業やビジネスにつながるかもしれません。

ホームページを作るための目的が少し見えてきましたか?さあはじめましょう。

サイト作成のミニ辞典

  • ホスティング: あなたのサイトの情報が、ネットからアクセスできるように保存される場所。ホストは物理的な場所になります。
  • ドメイン: サイトの住所や名前
  • DNS: サイトのドメインを番号のリストに「翻訳」してサイトのホスティングを探せるようにするシステム
  • CMS (コンテンツマネージメントシステム): サイト上のコンテンツを管理するシステム

ホームページ作成サービス vs. CMS

ちょっと小難しそうですが、サイトやブログ、ECサイトを作成する場合は大きく分けて二つのやり方があります。ホームページ作成サービスを使う方法と、サーバーを契約してCMSを使うやり方です。

ホームページ作成サービス:

ネット初期の頃は、大手企業やネットスキルがある一握りの人しかホームページを持つことができませんでしたが、現在は専門的な技術がなくても、ネット上で自分のサイトを個人でも持つことができるようになりました。誰でも簡単にサイト作成ができるWebnode などのサービスが出てきて、デザインやプログラミングなどの知識や経験がなくてもサイト作成ができるようになりました。

ホームページ作成サービスを使えば本当に簡単にサイトが作成できます。最初に、各サービスが提供しているテンプレートから好きなデザインを選びます。そして入れたい項目をドラッグ&ドロップで画面上で動かし、好きなコンテンツ(テキスト、画像、動画など)を入れて自分仕様に変えていきます。

プログラミングでは実際の画面はすぐに確認できませんが、通常このようなサービスでは自分のやっていることの結果がすぐに見られます。そのためこのようなホームページ作成サービスは「WYSIWYG(What you see is what you get”ー見えているものがそのまま反映される)」とも呼ばれます。

いくらかかる?

一般的にこのようなサービスは「フリーミアム」の形態を取っています。サイト作成と管理などの基本サービスは無料で提供し、一定以上の機能に対して課金するモデルです。例えば、Webnodeの有料版の料金は月あたり378円~2099円となっています。  

メリット:

– ホームページが簡単に作成できる: パソコンさえ使わずとも作成可能、プログラミング不要

– プロが作った洗練デザインを使える

– ネットに接続すれば、どのパソコンや端末からでも更新や作成が可能

– ホスティング、ドメイン、メールサービスがすべて含まれる

– サイトの安全管理や技術的なアップデートなどはサービス会社におまかせ

デメリット:

– ホームページに特別なニーズや機能を入れられない場合がある

–100%思い通りにカスタマイズすることはできない

サ―バー& CMS:

ホームページ作成で昔から使われているやり方。もし必要な知識 (HTML, CSS, JavaScript や SQLなど) があれば、ドメインを自分で登録してサーバーを契約し、ワードプレスなどの CMS を使ってコンテンツがどう表示されるか更新やプログラムができます。

このやり方であれば、サイトのコードを修正して100%自分の好きなようにサイトを作成できるほか、デザインやサイト管理の時間も節約できます。

いくらかかる?

ホスティングやドメインの取り扱い業者、サービス内容によって料金は異なりますが、大手のプロバイダーの平均的な「 .com」サイトにかかる費用はこのようになっています。

ドメイン(登録、更新): 700円~2000円 

ホスティング(サーバー): 月額500円~2000円 

上記はかかる費用のうち最低限のもので、サイトのデザインや管理をプロに依頼する場合は50000円ぐらいからの費用がかかることを頭に置いておく必要があります。業者によってはこのような管理にも毎月費用がかかる場合があります。 

メリット:

– 100% 自分仕様にサイトデザインや開発ができる

– プラグインが沢山あり、サイトの管理についての情報がネットで探せる

– ドメインやサーバーは個別に自分で契約できる

デメリット.

– 必要な知識があっても、時間がかかる場合がある

– いろいろな業者と契約する手間がかかる

– 安全性: 自分で更新しCMSを維持する必要がある

– 技術的な問題やエラーなどに時間を取られることがある 

時間: 最重要ポイント

ホームページ作成サービスが始まったばかりの頃は、作られたサイトはかなり重くて、サーバー&CMSで作ったものよりも単調で個性がないものが多かったですが、最近ではスピードやデザインはかなり改良されてその違いはほとんどなくなっています。

サイトを始めるのに基本的なことがそろえば、ブログ、ホームページ、オンラインショップ問わず成功への道はみんな同じ!:コンテンツとプロモーションです。

質が高く他にはないものが、ちゃんとしたフォーマットでおさまっていてかつ読みやすい、そんなコンテンツは一朝一夕にはできません。またサイトが公開されてもその時点では誰もあなたのサイトのことを知りません。検索エンジン最適化やオンライン広告などを使ってサイトを知ってもらうことが必要です。そしてここにも時間と手間がかかります。ホームページの管理や運営、作成にかかる時間とコストを削減できれば、一番重要である本業に時間もエネルギーを注げるようになります。お客様にはどのサービスを使っているかは見えません。どのくらいの手間がかけられるかも始める前に考えておくといいかと思います。

サーバー& CMSか、それともホームページ作成サービスか、hostingadvice.com のようなレビューを掲載しているサイトも多くあります。このようなサイトを利用すれば各サービスの得意、不得意分野がわかり、どのサービスを利用すればいいかの助けになります。 

どのくらいの自由度を求めている?

よく考えてみて下さい。実は99% の中小企業のサイトは同じ項目を掲載しています。同じことがブログやショップにも言えます。100%の自由度は必ずしもいいとは言えないこともあります。例えばデザインや使い勝手の部分でエラーが出たり、導線が崩れたり、時間がかなりかかることもあります。「選択のパラドックス」って聞いたことありますか?)

あなたのサイトが独特で特別な機能が必要だと感じる場合でも、ホームページ作成サービスはプロが作ったデザインが使えるので最新のトレンドを取り入れることができます。それだけでなく、すべてのテクニカルな小難しいこと(上記のサイト作成のミニ辞典参照ください)は、サービス内のプラットフォームが 互換性などの問題を解消してくれます。また、常時専門のスタッフの監視下にあるため、利用上の問題が起こる前にすでに取り除いてくれている場合もあります。 

コンテンツの所有権とベンダーの依存関係

サーバー&CMSなのかホームページ作成サービスなのかに関わらず、あなたが入れた独自のコンテンツはあなたに所有権があります。

ホームページ作成サービスを選択した場合、あなたの契約者は1つですが、サーバー&CMSの場合は色々な会社と取引することになります。別のプロバイダーにサイトを移すこともそれほど難しくはないですが、両方のプロバイダーに将来性があるかも重要です。 

これらの理由から、サービスを選ぶ際には一つ一つの特徴だけでなく、市場をけん引するような大手の中から選ぶことが賢明です。 最近ではサーバーの会社がこのようなサービスを提供するようにもなってきていますが、本業ではない場合いつ終了してもおかしくありません。ホームページ作成サービスを選ぶときは、作成自体を本業にしているサービスを選びましょう。 

まとめ

今まで見てきたように、サイト作成に当たってサービスを選ぶにはいくつか考慮した方がいい点があります。

大切なことは以下の二つです:

– あなたのサイトは特殊な機能を必要としているか?

– どのくらいサイト作成や管理に時間をさけるか? テクニカルな問題まで自分でやるのか、コンテンツに注力するか?

ホームページ作成サービスの方が時間もコストも削減できるので90%の場合、おすすめできます。しかしながら、特別な機能が必要だったり、勉強しながら楽しくのんびりやって行きたいと考える場合サーバー&CMSがいいでしょう。