ズザナ・マルコヴァー:正式には私たちは会社です。 実際は私たちはいつも人々のために
2023年 10月 30日
私たちが「Webnode の魂」と呼ぶ女性、ズザナ・マルコヴァをご紹介します。 彼女は最高人事責任者として、人材を重視したWebnodeの企業文化や、楽しい採用キャンペーン(会社でなんか働きたくない)、驚異的なイベントを支えています。 彼女は家で 4 人の子供たちとどうやって暮らしているのでしょうか? インスピレーションを得る準備をどうぞ~!
Webnodeも15歳の誕生日を迎えるティーンエイジャー。ズズカ、Webnodeに望むことは?
思春期を無傷で過ごし、以前と同じように素晴らしい状態であり続けること、でしょうか。-たとえ時々ニキビができたとしても。 Webnodeの皆さんへの私の願いは、Webnode がただの仕事ではなく、ここで自分の居場所だったり、自分に合ったものを見つけてほしいということです。 そして、もし彼らが次に進む時期が来たと判断したなら、Webnodeがクールな場所だったということを覚えていてほしいと思っています。 後味はなし。 私は、Webnodeが成熟するにつれて、現在のお客様にとってさらに魅力的になり、新しいお客様にとってさらに望ましいものになってほしいなと考えています。 また、Webnode には、これまでと同様に、人々とその人間的欠点に対して寛容であり続けてほしいと願っています。 だっていろいろ起こることはあるから(笑)。
Webnodeで6年間働いているあなたから見て、Webnodeの良さは何ですか?
たくさんあります。でもその 1 つとして挙げたいのは、会社の内部環境です。 社内の人々に、一番うれしいことは何かと尋ねると、自由、雰囲気、同僚、そしてもちろん、自分たちの手の中で育つ商品だと答えるでしょう。 社風はカジュアルで親しみやすく、Webnodeで働く人々のそれぞれのストーリーの上に成り立っています。
あなた自身の例ですが、入社時は2人の小さなお子さんと一緒でしたね?
はい。私が6年前にWebnodeに入った時、娘は3ヶ月、息子は1歳3ヶ月でした。さらに、私のパートナー(ちなみに、同じくWebnoder)は、以前のパートナーから2人の幼い子どもを連れてきました。チェコ人女性は、数年間の育休を取るのが典型なのですが、私の場合はちょっと違います。私は家事以外のことをしたかったのですが、同時にそれが難しいこともわかっていました。幸い、Webnodeはフレンドリーな会社です。全社員に適用されるフレックスタイム制が私にも適用されました。できるだけ、特定の時間から特定の時間までが仕事だと言わないようにしています。オフィスにずっと居座らせることもありません。全員が自分の仕事とチームに責任を持っているのです。

ズザナとパートナー、家族
そうですね、それでも、すべての仕事の責任を全うし、4人の子供の世話をしなければなりませんよね。どうやって回してるんでしょうか?何か具体的なアドバイスは?
申し訳ないけど、これだという特定のアドバイスはありません。私には自分なりのシステムと決まったルーティンがあると同時に、システムがうまくいかない場合に倒れてしまうような人間でもありません。うまくいかないこともあるけれど、うまくいかなければならないこともあります。例えば、パートナーとのコミュニケーションや、どんな状況でも助け合う力がなければ今の生活は成り立ちません。それを実行する意志もそうですが、それだけじゃないこともたくさんあります。愛もまた重要で、愛がなければすべてが無駄になってしまいます。それから、今この瞬間の喜びも大切。計画することもキーポイントで、それがあるから楽しみが増します。ヒーローを演じることに価値はありません。ノリノリの時があれば、落ち込むこともあります。それに私はアツい人間なので、寛容であることも加えたいと思います。そしてサポート。誰もが自分なりのシステムを見つけ、できる限り気分よくやることが重要だと思います。自分がかわいそうだと思うのは地獄への道です。みんな早く忘れる必要があると思います。何よりも、おかしくならないように…。
ズズカ、何年もCovidによる隔離生活を経験した後、どちらがいいと思いますか?リビングルームで働くのとオフィスで働くのでは?
オフィス、間違いなく。多くの人と同じように、コロナ禍では私も社会との関わりがなくなって寂しく感じていました。 また、家には仕事ができる場所がなく、今年も大規模な改修工事を行っているため、いまだに働く場所がありません。 リビングルームで膝の上にPCを置きながら予算について考えるのは良い状況ではありません。
Webnodeに入社したとき、どのような責任を与えられましたか?
Webnodeに採用してもらった時、当時の共同経営者 Ondra Kratěna は私にこう言いました:「どのような会社にしたいかはわかっている。あなたにお膳立てしてほしい。Webnodeで働くことを好きになってもらい、何か困ったことがあったときに相談できるような人になるために必要なことを知ってほしい。」 同時に、私は自分のやり方で仕事を進めるための自由を与えられました。 理想的な組み合わせです。

現在、Webnodeには131人の従業員がいて、平均勤続年数は5年です。短いと感じますか、それとも長いですか?人事マネージャーにとってはちょうどいいでしょうか?満足していますか?
とても満足しています! もちろん部署にもよりますが。 開発者にとっては、進化し続ける製品を開発し続けているため良い結果と言えます。研修を終えるまでには少なくとも1年はかかりますから。 ただし、離職率が一般的に高いカスタマーケア部門でもこの平均を維持しています。 特にブルノにはIT企業が集中しています。チェコ企業だけでなく、国際企業数社のカスタマーケア部門も多くあります。Webnodeのカスタマーケア部門には現在65名が在籍しており、そのうち約12名は10年以上勤務しています。
あなたと会社はどうやってこれを達成していますか?
まず、私が入社したときにオンドラが言っていたことですが、私たちは自分たちがどのような会社で、どのような人材を求めているか、わかっています。 私たちは同じ、または似た価値観を持つ人を探します。 例えば、ベルトのそばに立って契約書に記載されているとおりかどうかをネジごとに確認する仕事があります。あちこちで不良品があっても、おそらく気にしないでしょう。 しかし、私たちはスタッフ一人一人に目を向けたいのです。
人事部は、給料だけが動機ではない人材をどこでどのように探しているのでしょうか?
たとえば、クリエイティブな広告の助けを借りたりします。ある種の「取引」とは書きません。私たちは現在の状況を説明します。誰を探しているのか、なぜ探しているのか、どんなことをしてほしいのか、何を得られるのか。 ちょっとずうずうしいような言葉遣いも使います。 チェコのキャンペー「Nechcu makat vkorporátu」(会社でなんか働きたくない)でやったように。 現在、私たちは企業の一員でもありますが、個人的にも仕事的にも人々を大切にする会社であり続けています。もう一つ例を挙げます。人事チームに加わってくれる人材を探しているとき、私はほとんどの場合、自分が誰で、どんな人間なのかという自分のストーリーを書きます。これで各応募者は私に履歴書を送る価値があるかどうかを事前に考える機会が得られます。
Webnodeでもまだ履歴書を読んでいるのですか?
もちろん! 候補者についての最初のアイデアを得ることができます。当然ですが、言語スキルが必要な将来の同僚を探すとき、一番に注目するのは言語の知識です。開発職でも同様で、その人がコーディング言語をどの程度うまくコントロールしているかを見ます。一般的に、私たちは学歴をほとんど無視しています。現在のWebnodeのような企業ではそれほど重要ではないと思います。
Webnodeで働きたい人が持つべき3つの必須事項は何ですか?
まずは、自然な忠誠心です。 私たちのおかげで人々は非常に多くの自由と可能性を手に入れることができるため、それに対処できなくてはなりません。 これには責任と物事を前進させたいという願望が関係します。 これは、企業として、柔軟な労働時間、リモートワーク、誕生日休暇、無制限休暇などの福利厚生を導入できるための基礎です。
無制限にとれる休暇は、今人事で大きなトレンドですね。
トレンドでありムチでもあります。 休暇取得日数を減らすためのツールとして無制限休暇を使い始めた企業などは、無制限休暇を良く思わないこともあります。 私たちはそんなことはしません。逆に休暇はリラックスするためのツールとして使いなさいと伝えています。病気のときは、疾病休暇を取りましょう。 お葬式に出席する場合も有給休暇がもらえます。無制限の休暇を乱用している人はいませんか? もちろん。私たちはこの件には個別に対処しています。会社の他のメンバーに罰を与えることはありません。
Webnode はもともとチェコの会社ですが、世界中の社員が働いています。このような社風が特定の文化にしか合わないというリスクはないのでしょうか?
現在、当社には世界26ヶ国からの従業員がいます。 西はベネズエラやメキシコ、東は台湾など。 彼らは全員外国人ですが、チェコ共和国のことをよく知っています。彼らはここに学生として来て、学業が終わってもそのまま滞在したり、チェコ人のパートナーを見つけたりしています。ですから、彼らは甘い考えを持ってこの会社に来ることはありません。Webnodeでは海外での人材採用は行っていません。需要はあるのでしょうが、管理上、経済的にも困難です。スウェーデン語を話す専門家にチェコの給与を支払うことはほとんどできないからです。
Webnodeに応募してきた人と面接する時、どんなことを重視していますか?
多くのことに焦点を当てています。標準的な採用方法を私たちの人事部門でも採用したりしています。しかし、繰り返しますが、それは人間性に関するものです。もう一度具体例を挙げます。 つい先日、私が面接に向かっていた時、その候補者が所属するかもしれないチームのカスタマーケアの同僚が私にこう尋ねました。「ねえ、その人は人を助けたいと思っているのかな?」 これが私たちの基準の定義です。
一方で、面接でその人がWebnodeにふさわしくないなと判断できるものは?
例えば35歳で過去10年間に10社の転職経験があっても気にはしません。その人が問題をどのように対処したのか ーつまり問題から逃げたのか、それとも解決したのかを見ています。 別の例をあげます。最近話したある人は、自分で設定した目標を一度も達成したことがないと言いました。でも彼にはいつもそれに対する言い訳がありました。それが二度起こったなら、私はおそらくそれを乗り越えたかもしれません。ただ、これは彼が思っている以上に彼について多くを物語っています。 また、働いている会社に自分の経済状況の責任を負わせる人々に対しても批判的です。 たとえば、企業は現在のインフレ率を補償する義務のある社会的機関であると自動的に期待するような人たちです。
Webnodeで現在、あなた自身にとって最大の課題は何ですか?
Webnodeのスタートアップ文化と会社の規則で要求される文化のバランスを取ることです。私はいつも企業から逃げてきました。企業の文化は、個人としての人間とは関係のない価値観に基づいているからです。Webnodeは設立以来、人を重視してきました。 この考え方を維持しながら、同時に会社の規則を満たすにはどうすればよいのか?それが私の大きな挑戦です。
Webnodeで働いていて一番楽しいことは?
人と仕事です。月の初めに事務仕事や表作成などをするときに、私は間違いなく歯ぎしりをしています。しかし同時に、私には非常に充実した活動を行うための信頼と自由も与えられており、私たち全員がそれを楽しんでいます。
例えば電車の中でクリスマス・パーティーを開くとか?
そう、例えばね(笑)。だって11月の終わりにみんなに「さあ、パブを予約して食べ物を注文しましたよ。来てね、そこで一緒にクリスマスを祝いましょう。」と言うのは品位のあることではないと思うからです。 移動する電車の中でパーティーや脱出ゲームを、私たちの人である生身の俳優たちと一緒にするほうが、役柄に固執することもできるし、単に楽しむこともできるので、もっと成功したお祝いになると思います。 ラッキーなことに、レビューを見ると、そう思っているのは私だけではないようです。

ズザナ(右)とHRの同僚。列車でのクリスマスパーティ にて
楽しまなきゃーこんな興奮したフィードバックをもらえるなら。。。
そうそう。良い話がもう一つ。開発者向けのオープンデーを行ったとき、ブルノ市の電気が停電しました。 オープンデーは5階のテラスでしたが、家具や軽食も含めてすべては1階にありました。一言で言えば、本当にめちゃくちゃ。でも、ここで人がいかに忠実で親切であるかを見ることができました。 すべてを時間通りに終わらせられるよう、全員が椅子から立ち上がってできる限りのものを持ち、階段を上って荷物を運び始めました。声が枯れてきましたが、人を想えば人も自分のことを想ってくれるという何よりの証拠でした。
列車脱出以外で、あなたが主催したイベントで一番良かったと思うのは?
コロナ禍では、自分たちのベッドルーム2室のアパートメントからクリスマスパーティーをストリーミング配信し、そこを完全なNASAの相互司令部に変えました。 その数日前、私は人事部の同僚にこう言いました。理想的には夜7時から8時の間に、食べ物と飲み物が入った箱を各スタッフに届けられたら素晴らしい。 ちなみに、これはオスカーからインスピレーションを得たものです。その年のオスカーは誰かが受賞者の玄関先にトロフィーの像を届ける形で開催されました。 1時間で100人に食べ物を届けるなんて、私は頭がおかしいと皆に言われました。でも私は諦めませんでした。 それで私の同僚がすべてのタクシー会社に電話し、彼らは喜んで引き受けてくれました。コロナ禍では、彼らは何もすることがなかったので、それがうまくいきました。8時までに従業員全員が食べ物と飲み物の入ったクリスマスボックスを入手できたのでした。
WebnodeのCEO ヨゼフ・ホスのインタービューもどうぞ。